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脳内世界地図ミクロ -楡井ズム増刊号-

 
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即興詩篇

『真冬のバラッド』

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そこはかとない夢の宴に
 咽び泣くのは夜もすがら
  止め処なくも止め処なく
   流るる涙の塩気に嘔吐き
君は何処へ行くのだろう

見上げれば高く棘つきの
 壁に向かって吼えてなお
  己の小ささ未熟さにさえ
   気付いたふりをする夜に
君は何を思うのだろうか

それは肌寒い二月の夜更
 愛とは何かと唱えて床の
  支度を始めて眠気も更に
   冷めてしまって事もなし
君は誰を恋うのだろうか

沈黙は金
秘匿も金
雄弁は銀
暴露も銀

 呪詛の疼きを真冬の三角に映し出し
いま君は何故泣くのだろう

夜鶫のいない夜景に
 胸を張って口を噤み
  冗談交じりと言い聞かす

今夜もこれでよいのだと
 おどけたふりで慰めれば
  分厚い雲のスライス

もう少し暖かくなってから

雪解けの地は歩きにくくて
 君の足跡は歪んで残る
屋根は空を阻んでくれるが
 その身の震えを包んではくれまい


冬だからと君が答えるなら
そうだねと僕は云うだろう
冬だからね、と



-Fool-
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