FC2ブログ

更新履歴

さわりを読むをクリックすると更新された内容の冒頭部分がご覧になれますので、久しぶりのご訪問の方はこちらで未読・既読のご確認ができます
    付別の更新チェックはカレンダーの付をクリック ▼
2013 05 << 123456789101112131415161718192021222324252627282930>> 2013 07

2013-06-  ] 

◆前-     ◆2013-06-       ◆翌-

スポンサーサイト

--.--.--[ スポンサー広告]

全文を読む

▲PageTop

『反芻殺人』

2013.06.26[ 即興詩篇]

 この太く撓った腕が大鎌だったら、きみの首は地に落ちていた。 ぼくの粗く不条理な妄想が世界の秩序だったら、きみを愛する誰かはいまこの時間にきみに関する不幸な夢を観るだろう。 振り下ろしながらぼくはきみの告白を聞いている。耳朶に黥しても構わないほど鼓膜に心地いい言葉だ。今でもそらで言い真似られる。 きみの笑顔と真面目さを貼りつけた温和な心臓。鉄板のうえに押しつけて、煙を嗅ぐのだ。おかしいぐらいに縮ん...全文を読む

▲PageTop

『紫電拡張のマーメイド』

2013.06.20[ 即興詩篇]

 紫電拡張のマーメイドが明日、現れた。 蜷局を巻いて、明日の後悔を釣り上げるのだ。 ほうら、もうこれで何も怖いものなどない。 紫電拡張のマーメイドが雨雲を乾かした。  鰭を旗めかせて、慈雨の頃合いを操った。 ほうら、二度と傘を持ち歩かなくてよい。 紫電拡張のマーメイドが地底に塔を築いた。 金属層を掻きわけて、マントルを捏ね繰り回すのだ。 ほうら、太陽が怒ることもない。 紫電拡張のマーメイドが、鳩に...全文を読む

▲PageTop

『百合、墓標、翡翠』

2013.06.20[ 即興詩篇]

 昨日ならよかった。昨日のままならよかった。 気怠い嘘 明るみに 失恋したあの子のところへ 慰みに 出発してた 明日のあたしも それ 応援してた。 電波は想いを届けるというけれど あれ嘘よね あんたこの写真見て この時のあたし どんなこと考えてたか 分かるの 破れたなって思ってた なににやにやしてんの レギンスの話だよ 不思議がるのもだめ そんな暇があったら あの子のところへ慰みに カーテンの隙間...全文を読む

▲PageTop

『燐魚』

2013.06.11[ 即興詩篇]

 今夜も燐魚の尾は綺麗だ。 鉄屑に密かに身を寄せた地平線ぎりぎりの摩天楼の谷間のところを、 面妖なる舞妓の手のように旗めいている。 屋根のように歩道を覆い隠した散切りの鰓に隠れて、 終業した工員たちが歩いていく。 駅舎は、この絢爛なる悪魔の魚が河から這い上がったときに、 いっぺんに水没させてしまったのだが、 あわせて出来たきらきらとした鱗の轍に沿って、 時刻表通りに稼働している。 酒屋で麦酒を買っ...全文を読む

▲PageTop

『あのひとは縷微をうしなっている』

2013.06.05[ 即興詩篇]

 ものすごく遠くから来た人だ。 毎朝九時きっかりに、公民館の裏側をまわり集積場からなにかを拾っていく。ゆめでお告げを聞いたみたいに、確かになにかがそこにあるということを信じてやまない後ろ姿だ。早番の職員は気がついていた。引き継ぎを受けた前の職員から存在はきいていた。しかし驚いた。ほんとうに、縷微をうしなってしまったんだなああの人は。 鼠の皮をかぶった帽子掛けのような男は、両手いっぱいに見つけたなに...全文を読む

▲PageTop

『皮膚の砂漠』

2013.06.05[ 即興詩篇]

 指ですくったらその先は荒廃都市の偽贋の壁画 風なびき、運ばれていく幾先代の老廃物 時に気がついた少女は頬を手のひらでおおい隠し 息を止める 見えない糸で繋ぎ止めるように このまま乾ききったら誰が緑を思い出すだろう 無垢たる森を 細胞に充ちる水脈を されどきみは知っている 美は出づるものではなく 亡びゆくものだってことを ぼくも知っている 片目をつむれば広大な砂漠のきみが とびきり美しく見えること...全文を読む

▲PageTop

◆前-     ◆2013-06-       ◆翌-

Menu

プロフィール

良川飛龍

Author:良川飛龍
獅子座のO型。
現名義で創作活動中。
【詳細プロフィール】

My Profile by iddy

最新記事

カテゴリー

画面下を人々がお散歩するブログパーツ(Twitter連携可)

検索フォーム

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。