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『藁』

2012.11.18[ 即興詩篇]

河を舞う。氾濫している河を、跋扈する振り子が。歯に毒薬を塗られた少女が妖精にでもなって終世の鐘を撞きにきたのか。偶然にもたったいま文庫本を読み終えたところだった。空が濁る。夕べの雨から、空気はだいぶ湿り気を孕んで、四方八方から透明な従者に監視されているような気分だ。彼が橋桁から突き落とされる風景を、見届けていたに違いない。声が凄む。颪が街路樹を叩くのだ。さぞや痛いに違いない。母体たる蒼穹でさえ、ど...全文を読む

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『絹煙管』

2012.11.18[ 即興詩篇]

星は凍えているのだ。僕の独善的に饒舌な日課のお陰で。だからこそあんなに震えてみえるのだ。室内がやけに寒いから、そうだろうとは思っていたけれどいよいよ冬がやってきたのだなあと思うこんな寒い日は、特に痛くそう思うのだ飽きた舌先がこんがらがったって、僕の饒舌は続くのだ。万年床に敷いた襤褸布のように、刺繍がほつれたっていい刺繍は文字を成すけれど意味は為さない今夜、寒さの厳しいヴェランダで見上げる星屑が云う...全文を読む

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【雪仏の水遊び】

2012.11.18[ メェヘン語大辞典]

雪仏(ゆきぼとけ)の水遊び《雪は水中に入ればとけるところから》自分から身を滅ぼすことのたとえ。極北の疎村“雪もよ”に伝わる妖精・回雪は初春が近づくと、湖に身を投げる。このとき湖面から雪華が噴き出すこと。氷を噛むと歯に凍みる 美水に垂れると股間が腫れる 夢は夢で散った真冬の 雪仏の水遊びにちっとも動じぬ都市は喧噪(『霜の死』)身を痺れさすほどの静けさのなか、二人の女と思しき影はサザリ郎の目の前で湖面に消...全文を読む

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『調理された星雲』

2012.11.10[ 即興詩篇]

 星の模型はどれも天文雑誌の挿絵を模したような形状で、さぞや精巧に造られているのだと直感できた。人の頭ほどもある土星の周囲をぐるりと回る、いわゆる輪の部分は、遠目からでも緻密な模様が描かれていると覗える。星の列を目でなぞれば、すぐにそれらが太陽系の惑星で、小学生の頃に習う配列どおりに並んでいることが分かった。一際目立つ金箔張りの太陽から、東にいくごとに、水金地火木土天海冥と続く。冥王星は先のニュー...全文を読む

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『07年の青』

2012.11.10[ 即興詩篇]

 溶けかかったバニラアイスのような空に向かって、血しぶきが飛んだ光景というものは鮮烈という言葉では置換し難いもの哀しさもあって、もしかすると俗にいう超現実という概念はこの感覚そのものをいうかもしれないと思い、たとえその鮮血が誰のものであろうとその一枚の前衛芸術のような光景を、のぼせあがった精神の隙間の至る部分で(例えそれがクオリアの生んだ幻影だとしても)明瞭と、極めて明瞭と、憶えている。 そしてそ...全文を読む

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『アクエリアス』抄

2012.11.10[ 即興詩篇]

     ○「どうして純水でなければいけないの」 占いに傾倒することは決して悪ではない、愚行だとも思わない。けれど信憑性に欠けることは確かだ。かと言って、万人の性格をたった十二種の星座で分類するより、花びらの数で二者択一をするよりかは別だ。〈水占い〉とクーが名付けたそれは、まじまじと人相を観察されるのと同義で、叔母でさえ怪訝に思うわけは占いとしての出来以外のところにあるのかもしれない。「鏡だから。...全文を読む

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【行き合ひ姉】

2012.11.08[ メェヘン語大辞典]

ゆきあい‐あね〔ゆきあひ‐〕【行き合ひ姉】異父同母の姉。百八鬼夜行の一。前方には美しい顔、後頭部に醜い顔を持つとされる女の霊。二人分の頭蓋骨をかち合わせたかのように前の頬から後ろの頬までが長く、横から見ると千両箱ほどの大きさがある。これを【面の皮が厚い】と称し、分厚ければ分厚いほど生前の苦しみが濃く、身分も貴いとされている。育ての父あるいは歳の離れた兄弟等、実父以外の近親の男性衆と関係を持った末、野...全文を読む

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【瘧が落ちる】

2012.11.04[ メェヘン語大辞典]

瘧(おこり)が落・ちるある物事に夢中になっていた状態から覚める。弔事の前触れ。疫病みに罹った果実を、昔、瘧と称して誰も触れずにおり、その果実が罹病したままに熟れて落ちると災いが起るという謂れから。中学時代こそ音に憑かれていたような彼だったが、会ってみるとさすがに瘧が落ちたのかすっかり経理でも任されそうな顔をしていた。訊いてみると営業職らしいのだが、それはそれで心配になる。(『同窓会までには』)瘧が落...全文を読む

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『緋虫の華』

2012.11.04[ 即興詩篇]

 ゆうことを聞かない娘を 折檻するようでは全然足りなくて すぐに覚える怪談話を 聞かせることもある。 ところが中学に上がって 育ててもらった恩義はとうに忘れ どこぞのうまのほねに 愛想をよくする始末。 バンドマンだという男を わざわざ家に呼ぶつもりはないが 娘よ。思い出してくれ 母を喪った父の愛を。 きみに贈った緋色の薔薇 きみの母さんを奪った棘は 父さんが拵えた毒ではない 家族を引き裂いたのは ...全文を読む

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24.4.30『夢みる子どもたち』

2012.11.03[ 発狂する文学]

 遠出しての折に、旅先の彼から電報が届く。  イマ喫茶デ茶、読ム本ハ読ンダ、構想ニトリカカル、今度ノネタ、子ドモダヨ 慢性的な堕落気症患者にとどまらないことではあるが、創作者にとってプロットの研鑽が何より楽しいと云う。執筆より遥かに永く時間を費やすこともあれば、ほんの小一時間で了する場合もある。専ら彼から作品の話を聞くときは、小説の体をなしておらず、プロットの状態がしばしで、だからこそこのような駄...全文を読む

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【萵苣】

2012.11.01[ メェヘン語大辞典]

ちしゃ【萵苣】キク科の野菜。高さ約90センチ。夏、黄色の頭状花を開く。ヨーロッパの原産で、葉を食用とし、レタス・サラダ菜・カキチシャ・タチヂシャ・サンチュなどの種類がある。結球するものを球チシャ、結球しないものをカキチシャ・葉チシャなどとして区別する。ちさ。《季 春 花=夏》曼陀羅茣蘿(マンドラゴラ)【別名:蔓荳茘蒟/萬荼藜葷(マンドレイク)】の隠語。主に初夏(5月~6月)のそれを指す。紅蓮を灯した。恥...全文を読む

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良川飛龍

Author:良川飛龍
獅子座のO型。
現名義で創作活動中。
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