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『訣別果』

2012.10.28[ 即興詩篇]

 ろくに舗装もされていない馬車道を歩いてきた 疲れてもぎとった果実は 軟らかく ようくみたら めろうに眠ってる 今どきの女子高生だった 障礙もないバリアフリーの坂を ころがってきた水菓子 ミニスカートからのぞいた 恥骨のふくらみに いやなことを思い出す むくわれなさそうに 彼氏の話 してたから  私 この子のことを いじめてたんだった よせばいいのに  この子は はにかみを饒舌に振りまくの シャツ...全文を読む

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『Phantasmagoria誘導処理機』

2012.10.28[ 即興詩篇]

 適正に色気をもよおすストロボ 邪な鬱血に染まる壁 悲鳴の主はおんなではない もっと裸に近い生傷の愛子  うっすらと開いた瞼から 光と汁とみたくもない現実 傘蓋に汗しみだして 歯が浮く 顎さえ逃げ出しそうな ちぎれていく希美 屋上 アーケードの傍ら 突貫工事の はりぼてのような演戯場 ショウステージ 棲家の娘は蜉蝣 磨り減らされて 押し延ばされて 膚の傷がトタン屋根を 敷いた床の紋様をなす頃 眼球...全文を読む

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『父に塗れて』

2012.10.28[ 即興詩篇]

 祖父の腹の皮をめくって ざぶぅんざばぁんと波の真似をする弟 注意すると 台所から父が顔を出して ひとりでなにしているんだ、という 弟か祖父 どちらか片方は 実在しているんだろうと 思っていた僕は 静かに家をでて喉を南風にいらつかせる 卒爾なく颱風は陸に上がってくる...全文を読む

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『冶金の霾』

2012.10.28[ 即興詩篇]

 変な名前だったってことは覚えていて 肝心のその名前を忘れている。 息詰まったときに王国を 夢見る癖を 教えてくれた少年のことは これまでずっと秘密にしてきたけれど つい掘り返してしまうのは 黄砂注意報がでたからで 窓の外からみる 夕やけに  さがしていた 着想の光を みる 金塊になって 中庭に落ち 去年はできなかった彫刻を 施して みる 手荒な真似をしてしまって 埋められない傷を背に負う きみの...全文を読む

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『遠き日に行こう』

2012.10.28[ 即興詩篇]

 途絶えた連絡船にあなたは乗っていなかった ゆえに水平線はあなたを飲みこむこともなく ただ震えを大地に八つ当たりにして 蓄えた日頃の慈しみを 世に発信したのだろう あなたがいることが世界の秩序を崩すというのなら  遠き日に行こう 助け合えた遠き日に着けば わたしはあなたを殺して  さらに遠き日に遡ろう なくしたものを手に入れることはできなくても 忘れた物事を取りに参ることはできるのだから  かとい...全文を読む

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『秘銀領』

2012.10.28[ 即興詩篇]

 ただただ騒がしい水晶の鼓動である。  深奥に無限の屈折点をもつ心臓があり、   窓はなく、    床は磨かれ埃ひとつきり落ちていない。     踏み出せば足音でもないのに、      何かの拍子に合わせて、       軽やかな共鳴、        玩具箱のなかのシャトーのような、         荘厳さ、          水槽にしずめた手鏡のような、           透徹さ、      ...全文を読む

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『水色の魚』

2012.10.28[ 即興詩篇]

 目の前で転んだのがあまりにも滑稽で、悪いことをしたなと思う。 水たまりを ばしゃばしゃ 音を立てて猫が行き過ぎていくのを、二人は見ている。 膝をすりむいた女の子 名前は知らない まつげの長さを少し気に入った女の子のとなりに腰かけてときめく。 こどもだよね、と つき放した彼に いまこの様子を つまりほんとうのこどもと比較できるような状況を 見せてやりたいだなんて、気づいてから打ち消したくなる思いに...全文を読む

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『雨と幽霊/蝸牛考』

2012.10.27[ 即興詩篇]

 人はあまりに脆い物質で、夜の乱暴に冷やされた冬のぬくもりや国道に連なる無愛想な熱いランプの波でもごく自然につぶれてしまうほどなのだ。過労のせいではない。病み上がりだからこそ、でもない。昼間の民は記憶に充つ酸素と化して、夜のいまはやけに空虚だ。 こわばった背筋に這いつくばる粘液。殻を持ちたいのはこちらの方で、どうせ寒さを防ぐなら毛皮がいい。野蛮でも毛皮が恋しい。 透きとおった星空に昔の恋人、噴射し...全文を読む

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『阿吽 ――〈復元師の序〉』

2012.10.22[ 即興詩篇]

 石を詰み  竜を復元る作業   狗を蹴り  蟲を撫でる作業     毒を吸い  陰気を撒く作業       河を渡り  脚部を雪ぐ作業         息を切り  ゆめを語る作業     〈誰か とめて くれないかしら〉    首を吊り  脳をほぐす作業     血を纏い  愛を述べる作業       書を食い  腹をこわす作業         友を呼び  時間を潰す作業     〈誰か 教えて や...全文を読む

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『穢土にて』

2012.10.22[ 即興詩篇]

 屍を埋める男と屍を探る男そして屍を掘る男どもが示し合わせたわけでもなく不思議に集う砂浜には、群青の陽が射し、寄せては返す吐気という波間に細く白い腕を艶めかしく伸ばす女の背骨がじんわりと背鰭の形をなしていき、彼らの目の前で骨ばった鎧魚が女の白く艶めかしい皮膚を突き破り棘の開いた背鰭をはためかせて、力強く尾をばたつかせた。鎧魚の腹には四つの節からなる鉤爪がばらばらにくうを掻き、軟らかい女の肉に食いこ...全文を読む

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『化鳥水』

2012.10.09[ 即興詩篇]

三面鏡の中心にマーマがいて目の端にわたしがいる。 肩のへりに掴まって口紅を、青く透きとおった(普通の、ルージュの)口紅に人差し指をつける。 マーマがあたりのほこりを払って、わたしたちのなかでも特に数の多い妹たちが散らばっていくのです。きしきしに痺れた髪の毛先が、過去を食んでいく残り香に託して。玄関のチャイムが鳴って、翠のイヤリングが転がる、マーマの耳朶という、懐に収まる。妹たちも押し黙ってしまって...全文を読む

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良川飛龍

Author:良川飛龍
獅子座のO型。
現名義で創作活動中。
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