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『びいどろ全方位』

2012.09.23[ 即興詩篇]

                私たちの皮膚は微視なるうちに、精密な箱を宿しているという。             箱自体を取り出すことはできまいが、蓋を開くことは可能のようで、          なかでは青く透き通ったびいどろの球体が、独り中空に浮いているのだ。       火花を吸い、冥府の砂と灰燼を濾過し、大気を久遠の結晶に封じるかの如き、    あたかも海原に撃ちおとされた銀河の宝珠であり...全文を読む

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『躄る道化は壱萬人』

2012.09.16[ 即興詩篇]

 俄然生気のみが先走りする兎が夢野を駆け巡るとき 呱々の声を上げた赤ん坊 天蓋には中流家庭の幻影 火の輪をくぐる父の幻影 蒙昧たる視野の切れ端に追憶と郷愁の層が宿るとき 両親を呼ぶ発声の着想と 今は知り得る団長の思い 瞼で鞭振る支配人の無恥 観覧席から見覚えのある顔見覚えのない顔覗くとき 到底辿り着けない天幕で 呼吸を合わせ踊る奇怪人 優等なり双子の鞦韆乗り頭蓋骨にInitial No.額のYは血管なり 欠陥...全文を読む

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『ここを万華郷とよびませう』

2012.09.13[ 即興詩篇]

さうですね貴方は妾の息子ですね ……あけぼしを頬にたくわえ   硝子窓を打ちつける霙の粒を瞳にたくわえ   鳥と刃物めいたうぶ声をあげて   貴方は産まれた ……小さなあぎとに鋏まれて   切り離された餌管をいたむ母の手をさえぎり   乳もまた血の異なるかたち   消毒液の混じった雫 ……吸うかそれでも(ああ さうしやう)  ……血と乳はやうく似ている   そんなことを思いだしました   遠くに篝火を臨み...全文を読む

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『パピヨンの伝説M ‐巡る・柱・断罪・変身物語‐』

2012.09.11[ 即興詩篇]

  われは客間を往く金剛石の戦車なり。  門扉をZIGZAGに斬り、階を平打ちにして釵を製作する能動技師なり。  足首の鎖は寝室へと繋がり、阿修羅美人の手許からは離れられない。  われは鼓舞する幻燈時代の力士なり。  屹立する鮫肌の土俵上で、好敵手を気儘に蹴散らすことを生業とす。  鉄板の皺なら遍く押し延べられたが、女将を尻で敷いたことはない。  われは沙漠を流離う乞食の詩人なり。  毒を食らわば、詩語...全文を読む

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『パピヨンの伝説C ‐笑傲劇‐』

2012.09.11[ 即興詩篇]

適当に作った世界だから適当に滅べばいい と 亡者の寝言を聞いた。 朝―――。薄荷の列なる小径を上り往く驢馬と御者、老害の風に布を旗めかせる。驢馬は暴れない。黒く巨きな犬が門前で口を開けていても、頭を垂れたまま進み続ける。外反母趾の蹄を引き摺り、重荷をよいせと担ぎ直す。口笛に魔が差す。幻惑な花の香りだけが飄々としている砂地の公園で子どもたちは待つ。驢馬は笑わない。家畜にも解る道化の可笑しみに満ちていても...全文を読む

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『パピヨンの伝説Ⅲ ‐ファンタズマの三姉妹‐』

2012.09.10[ 即興詩篇]

騒動にゆれる科学館と それに備え付けの植物園色香を纏った思春期の臭角がこぞって食紅をむさぼる百貨店となり出遅れた擬の生徒が 圧倒的 強情な巨人に呑み込まれる鳥の翅がなかったから だと級友は弔う一雫が街を浚うほどの巨人の涙と 鼻をつく香辛料の類解れた闇の糸に包まれ身を捻る木乃伊は波濤から逃れようと決して 呑み込まれまいと 死に物狂いのアルゴリズムが都市の中央に熱帯雨林を生み出している 霊魂再来 Reincarnatio...全文を読む

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『パピヨンの伝説Ⅱ ‐妖魔のデッサン‐』

2012.09.08[ 即興詩篇]

片輪は翠 片輪は白わたくしたちには似合わぬ広さの林を憎む糜爛の屋敷という林を(幼稚な 幼稚な 幼稚な 振動)重ね着は蒸し暑く 薄着は寒々しい越冬よ 許してたもう 越冬と 名を変えたおばとおじわらわらとともに生まれた兄妹なのにわたくしたちには与えられぬ紋章がこの家にはある この時代にはある藪肉桂の宮殿に降り立つ力天使の帆塔守よ 怠ることなかれ 兵長よ 彼奴の皮は剥いて弔旗に頑丈に設えられた楠木の幹に...全文を読む

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『パピヨンの伝説Ⅰ ‐羽撃の姫君‐』

2012.09.05[ 即興詩篇]

途轍もないかなしみが衣服を破り生まれいでたわたくしは四畳半に住まいし孑孑 指揮棒振り操る貴女は瑠璃葵の空を夢見て 家を出た黒揚羽(揚力の姉御)観念だけの扉を叩いて 外に出た三日三晩送迎は決まって会釈するだけの弥次郎兵衛当日限定 小指の先までの指定券と乗車券か細くなっていく故郷の夜景 ふっと郷愁途轍もないかなしみが頭巾を拭い曝け出されたわたくしは土管から顔出す溝鼠 諸手振り追い越す貴女は瑠璃葵の海を...全文を読む

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良川飛龍

Author:良川飛龍
獅子座のO型。
現名義で創作活動中。
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