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『真冬のバラッド』

2011.02.07[ 即興詩篇]

そこはかとない夢の宴に 咽び泣くのは夜もすがら  止め処なくも止め処なく   流るる涙の塩気に嘔吐き君は何処へ行くのだろう見上げれば高く棘つきの 壁に向かって吼えてなお  己の小ささ未熟さにさえ   気付いたふりをする夜に君は何を思うのだろうかそれは肌寒い二月の夜更 愛とは何かと唱えて床の  支度を始めて眠気も更に   冷めてしまって事もなし君は誰を恋うのだろうか沈黙は金秘匿も金雄弁は銀暴露も銀 ...全文を読む

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『ノスタルヂア』

2011.02.06[ 即興詩篇]

越えてみろと君がいうから。跳躍する山羊。黒い帽子。たえまなき悠久の時の流れに燭台の陰。巻きつける。尖った屋根。鐘。種。羽。夢は貰った。適度な憂鬱と斜光の名残に。河原沿いに射すオレンヂ。模造の果実を食らうなら。そのままでいい。角は折れたままで。眼球がオレンヂジュースに漬けこまれた気がしたのは、眩しいから、遮るものなどなにもなく。佇むならここでいい。目深に被って。夢。爪。蹄。刻み込む。長い坂道。誰。彼...全文を読む

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『未完成フレスコ』

2011.02.06[ 即興詩篇]

 春ですか。いいえ、それは屍です。 解いた。 少女が解いたパズルのワンピースを盗み、その生ける内には決して解かれることのない壮大で、残酷な、都市のパズルを。 在りし日に少女の兄が被ったバケツに水を汲み、聖母の血糊を、神父の精液を、 溶いた、絵の具で灰色の、街角に佇む、猫背の老人が描いた、デッサンに紅を差す。 昂奮を知る。恍惚を知る。 知りてもなお、名もなき少女。 薫り立つポプラの、 継母の香水、化...全文を読む

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『北斗七篇-青春-』

2011.02.06[ 即興詩篇]

あの頃へ。はは、莫迦と云う。おまえは糞を物語る。窶れた詞は、時間を封じ込めて腐らせた。喰らえるか。十五の頃に植えた木の実。拵えた手垢塗れの味噌っかす。堪能したか。やれ、美味と嘯く。そして未だにわらえない。...全文を読む

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『瞼』

2011.02.05[ 即興詩篇]

 面影だ。目を擦った。 初恋だ。目を瞑った。 どうして闇は闇なのに、色は、彩りは失せないのか。 きっと見ている。まだ彼女は僕を見ている。それとも僕が彼女を、彼女の瞳を見ているのか。 その華奢で朧気で、けれど確かにそこにいる、まるで傷跡みたいな、彼女の佇みは、コンタクトレンズの罅割れなのかもしれないが、そう思い込んだ瞬間に僕は僕の瞳を信じられなくなる。 一瞬、目間に過ぎる黒い垂髪でさえ、人より少し長...全文を読む

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『酷似』

2011.02.05[ 即興詩篇]

 額に滲む汗が、涙と綯い交ぜになって。 繰り返し、繰り返し、動かす指先に光の帯。 それはさながら箒星の尾、天女の羽衣。 片片片と。 型型型と。 過多過多過多と。 まるで爪の拷問だ。指紋の地団駄。 面を上げるささくれと、やけに目に付く逆さ爪。 時はクリスマス。それを聖らかな夜と書いて、イヴと読ませた。四駆の助手席に赤い包装紙、緑のリボン。息子、つまり私だ。私のための、プレゼントを用意して、父は帰った...全文を読む

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『黒華』

2011.02.05[ 即興詩篇]

 雨と血と紅の、斑のアスフアルトに華が、可憐でひときわ目を引く、華が咲いた。 月が傾いて、遊女とスウツが手を繋いで、闊歩していく、空は虹色、週末ネオン。十六、七の少女が制服を脱いで、店に入ると、白黒パンダのコスチウム、笑顔の似合う店の男が、行けと部屋を指差した。 華が咲いた。 開いた、胸元。長椅子には薔薇の香りが染み付いて、腰掛けるベルフエゴオルは酒精を呷り、喉仏、腹の虫、指先だけがよく動く。 華...全文を読む

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『砂象』

2011.02.01[ 即興詩篇]

 何処へと行けば象が手に入る。 牙象の群れ、砂塵、南から来た旅人を出迎える。遠く離れた海辺から、季節風に乗り、何処へと行けば、象が手に入る。 その面影を怪物とみてはいけない。帝国の頂に聳える、砦の分厚い煉瓦壁と思ってもいけない。図体こそ仔猫の戯れに愛想を尽かし膨れ上がった毛玉のようだし、膚は……毛に隠れてみえないのだが、合成革には出せぬ滑りと艶やかさを持つに違いないのだ。 象よ。父よ。 牙を、一欠け...全文を読む

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『不眠のオーケストゥラ』

2011.02.01[ 即興詩篇]

 水晶の微かな振動によく似た小鳥の囀りが、汗ばんだ褥の敷かれた寝台の上に波紋を描くと、直にさりげない誘眠に埋もれていった。肩が深く沈んでいく。吐息が漏れ出し歯が浮いてくる。見えない力が頭蓋骨を引っ張っているようだ。天使の姿をした、力。 巷、炉辺、道端で常識の剣を振りかざした兵士が喚いている。若者の集いだろう。近くまで寄ってはみたものの、異臭が鼻をつき自然と歩みを止めた。屍ほど威勢がいい。生者は息を...全文を読む

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良川飛龍

Author:良川飛龍
獅子座のO型。
現名義で創作活動中。
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